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アートギャッベの魅力 Vol.5
第5回 アートギャッベの『色』 ―赤編―
アートギャッベの最大の魅力のひとつは、何と言っても『色』。
ルームデザインでご覧いただけるアートギャッベは、主に天然の染料を使った草木染で染められた毛糸を使って作られています。
その中でも、ギャッベを作り続けているカシュガイ族にとっても特別な色であり、ギャッベを代表する色である「赤」に今回はスポットを当てていきましょう。
アートギャッベの「赤」は、茜(ロナース)という植物の根が原料です。
木の内側がほんのり赤いのですが、お分かりいただけますか?
茜の木の根を粉末にし、大きな窯に毛糸と共に入れて何時間もグツグツを煮て、毛糸を染めていきます。
濃い色の毛糸はこの作業を5回、6回と繰り返していきます。
アートギャッベの赤は、夕日や炎を連想させる、力強くも優しい色。心地よい安らぎを感じさせてくれます。
遊牧民にその家の一番大事なギャッベを見せてもらうと、赤を選ぶ方が多いと言います。
インテリアとしても、暖色である赤は木製の床や家具が多い日本のお部屋にとても自然に馴染みます。
そして、一言で「赤」と言ってもその濃淡や模様の入り方、サイズによって印象もガラリと変わります。
そんなところも、アートギャッベならではの魅力ですね。
次回は、アートギャッベの『色』 ―緑編― をお届けいたします。