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アートギャッベの魅力 Vol.3
第3回、『遊牧民と暮らす羊について』
アートギャッベの魅力のヒミツをひも解いていくこのコラム。 (第1回 第2回 もぜひご覧ください)
第3回目は『遊牧民と暮らす羊について』です。
「羊」と聞くと、白くてモコモコ・ちょとチリチリとした毛をまとった姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
アートギャッベのもととなる羊毛を生みだしている羊たちは、標高の高い山地での遊牧生活に適した、毛足が長い羊なんです。
こちらがその羊たち。
長毛で、白・ベージュ・グレー・黒などいろいろな色の毛を身に纏っていますね。
実は、羊の毛には「冬毛」と「夏毛」があるんです。
標高約3000mの大地の環境はとても厳しいもの。(ちなみに、岩手山は標高2038mです。)
春に刈り取る「冬毛」は、羊たちが冬の厳しい寒さから自分の身を守るための油分を豊富に含み、細く柔らかで長いのが特徴です。
また秋に刈り取る「夏毛」は、夏の強烈な太陽にさらされ、雨の少ない夏場はエサとなる草も十分に育たないので、硬く短いものになります。
アートギャッベではより上質な「冬毛」が使われています。
柔らかな手触りや、きれいな光沢のヒミツのひとつはこれ。
冬毛と夏毛はお店にも見本がありますので、ぜひ触ってみてください!
羊は遊牧民にとって、とても身近な動物。
アートギャッベの柄としても昔から描かれ続けています。
そんな模様の話もまた後ほど…。
次回は、遊牧民が羊たちと共に暮らす環境につい『アートギャッベが生まれた場所って?』です。