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アートギャッベの魅力 Vol.4
第4回 『アートギャッベが生まれた場所って?』
アートギャッベの魅力をご紹介しているこのコラムは、第4回目をむかえました。
今回は、アートギャッベはどんな環境で生まれ、作り続けられているのかご紹介していきましょう。
ギャッベは、イランの南西部ザクロス山脈周辺の山あいに暮らす「カシュガイ族」という遊牧民によって作られています。
遊牧民たちは遊牧するをする際、テントで生活をしています。
そのテントの中に、敷き詰めて床として使っているのがギャッベ絨毯です。
標高3000m以上の山々が連なるこの地方は、一日の中でも寒暖の差が激しく、とても過酷な環境です。
カシュガイ族が住む「山」は、日本に住む私たちが想像する草木が生い茂る「山」とは少し違います。
ごつごつとした岩が転がる、砂漠とも言えるような乾燥地帯。 広がるのは大地の色ばかり。
カシュガイ族と共に遊牧をしている羊たちのエサとなる草もそう多くは生えておらず、背の高い植物も草原や花畑というものもめったに無いと言います。
そのためこの地方に住む人々は、色に対する思い入れがとても強く、色というものをとても大事にしているのです。
女性たちの服装は普段からとても色鮮やかで、そんな女性たちが作り上げるアートギャッベも美しい色をふんだんに使い、色彩豊かに織り上げられています。
次回はその『色』についてをお届けいたします。
お楽しみに!